タムロン、可視光領域(Visible)から短波赤外光領域(SWIR)までの広波長帯域での撮影を可能にする産業用レンズ2機種発売

総合光学機器メーカの株式会社タムロンは、可視光領域(Visible)から短波赤外光領域(SWIR)※1の広波長帯域において高い分光透過率特性を実現し、異なる波長帯域でのピントずれを極限まで低減させた産業用単焦点レンズModel: SMA11F16(焦点距離16mm)とModel: SMA11F25(焦点距離25mm)の2機種を2021年12月13日に発売する。

これにより、先行するModel: SMA11F12(焦点距離12mm)を加えて3種類の焦点距離が揃い、用途に応じてレンズの選択が可能となった。

※1 400nm~1700nmを想定

近年、産業用途では、部品や製品の外観検査、電子部品の基板実装状態の検査等で、可視光領域をメインに高解像度マシンビジョン用カメラの利用が進んでいる。

一方、可視光では判別が難しかった製品や食品などの欠陥検査、異物の誤混入検査、さらには検査物質の特定などについては、短波赤外光領域(SWIR)に対応した産業用カメラの利用が進んでおり、最近ではこれら可視光領域から短波赤外光領域(SWIR)までの幅広い波長域の撮影が1台のカメラで可能となる製品も販売されている。

この幅広い波長域での撮影が可能となる産業用カメラについては、今まで複数台で行っていた撮影が1台のカメラで実現できることによる利便性のほか、幅広い波長帯域の撮影が同時に行えることによる検査・検出精度の向上などに期待が寄せられている。

タムロンでは、これらの市場の期待に合わせ、レンズにおいても可視光領域から短波赤外光領域(SWIR)まで1本で対応することができる、1型5μmピクセルピッチ 産業用単焦点レンズを発売、展開している。

今回、すでに発売しているModel: SMA11F12(焦点距離12mm)に加え、新たに検査用途などでの要求が高い焦点距離16mmの Model: SMA11F16 と焦点距離25mmの Model: SMA11F25 を発売する。

SMA11Fシリーズ ラインナップ

可視光領域から短波赤外光領域(SWIR)までシームレスな撮影を可能とする高度な光学技術を採用し、異なる波長帯に対するピントずれの発生を極限まで抑制することにより、通常必要とされる波長帯ごとでのピント調整を行うことなく、幅広い波長帯域での高解像度撮影を可能とした。

また、専用の特殊コートを新規に開発することで、可視光領域から短波赤外光領域(SWIR)まで、広い波長帯域にわたってフラットで高い分光透過率を実現している。

タムロンは、今後も産業用レンズ・マシンビジョン用単焦点レンズに対する顧客のさまざまな要望に積極的に取り組み、画面全域にわたる高い光学性能と利便性を追求したレンズ開発を進めていく。

製品特長
1.可視光領域(Visible)から短波赤外光領域(SWIR)までのピントずれを低減
400nm~1700nmの広い波長領域に渡り、異なる波長帯に対するピントずれを極限まで低減している。可視光領域対応のマシンビジョン用カメラ、短波赤外光領域(SWIR)対応の産業用カメラ、両波長領域の撮影に対応した産業用カメラとの組み合わせにも最適である。

2. 業界トップクラスの分光透過率を実現
タムロンオリジナルの特殊コートを新規に開発。可視光領域から短波赤外光領域(SWIR)※2まで約80%のフラットで高い分光透過率を実現している。
※2 400-1700nm波長領域

3. 至近距離での撮影性能を追求
使用頻度の高い至近撮影距離での良好な高コントラストを達成している。センサ画素ピッチ5μmに対応している。IMX990/IMX991対応※3
※3 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社の製品

仕様

商品名    :SMA11F16 / SMA11F25
発売日    :2021年12月13日
希望小売価格 :オープン

*仕様、外観はお断りなく変更する場合がある。
*発売告知時点(2021年12月10日)の情報。

■問い合わせ
株式会社タムロン 特機事業本部 営業2部
TEL:048-684-9129(直通)
https://www.tamron.co.jp/

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