Basler とシーメンス、コンピュータビジョン技術と 自動化技術の相互活用に向けた提携を発表

コンピュータビジョン機器のリーディングカンパニーBasler は、システムインテグレータ、機械メーカ、その他エンドユーザを対象に、革新的かつ簡単に導入できる自動化ソリューションを提供するため、シーメンス社と提携することを発表した。

これにより、製造工程の改善、作業の効率化、コスト削減、透明性の確保、品質管理の向上を含め、企業全体の生産性の最大化につながるさまざまなメリットが得られると期待されている。

Basler ビジョンコネクタ - カメラと自動化装置をスムーズに接続

今回の提携の最初の目玉となるのが、Basler コンピュータビジョン製品とシーメンス社製Industrial Edge を簡単便利に接続できる Basler ビジョンコネクタである。

「既存の自動化装置にコンピュータビジョンを導入する際の労力を大幅に軽減できるなど、Basler ビジョンコネクターは、Industrial Edge に欠かせない画期的なアプリケーションであるといえます」と話すのは、Basler CEO の Dr. Dietmar Leyである。

Basler ビジョンコネクタについては、用途に応じて柔軟な選択肢を提供するため、シーメンス社製 SIMATIC TIA ポータルへの搭載も計画されている。

スムーズな接続を確保することで、カメラの運用性は大幅に向上する。「シーメンス社との新たな提携に際し、社内でも期待が高まっています。Basler のコンピュータービジョンに関するノウハウと、シーメンス社の自動化・デジタル化に関する実績を組み合わせれば、事前の運用検証、個別のニーズに応じたカスタマイズに加え、迅速な製品化に向けたソリューションの開発も可能になるでしょう」と Dr. Dietmar Ley は続ける。

なお、提携自体はまだ初期段階にある。各種画像処理、機械学習による評価をはじめ、コンピュータービジョンならではの幅広い機能を簡単かつシームレスに導入できるようにするため、シーメンス社製自動化装置における Basler pylon SDK の活用が計画されているほか、顧客対応の一元化を目的として、両社のサポート窓口の連携も予定されている。

今回の提携に対し、シーメンス社でファクトリーオートメーション CEO を務める Rainer Brehm 氏は、「品質管理の効率化、不良や廃棄の低減、人材対策に向けてファクトリーオートメーションを推進し、持続可能な製造を実現するためにも、コンピュータービジョンと自動化装置の融合は欠かせません」とコメントしている。

■問い合わせ
バスラー・ジャパン株式会社
http://www.baslerweb.com/

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