エンベデッドビジョンシステム用製品のラインナップ拡充
産業用カメラメーカのBaslerは、エンベデッドビジョンシステム用製品のラインナップを拡充し、NXPセミコンダクターズ社製プロセッサーi.MX 8シリーズに対応した新たな開発キットを発表した。
i.MX 8シリーズは、供給期間、耐久性、電力消費、拡張性の各方面で高い水準を達成しているプロセッサとして、エンベデッドビジョンシステムに最適である。
新登場の開発キットは、congatec社、eInfochips社、SolidRun社、トラデックス社、Variscite社をはじめ、業界をリードするSoMメーカとBaslerが共同設計したもので、幅広い要件を満たすことが可能である。
しかも、セットアップも非常に簡単で、各SoMメーカのシステムウェアにカメラドライバがあらかじめ組み込まれているため、面倒なプログラミング作業が必要なく、キット一つでエンベデッドビジョンシステムの開発をすぐに開始できる。
また、カメラモジュールとさまざまなプロセッサ、SoM、センサを組み合わせられることから、プロセッサの性能やインタフェイスの種類にかかわらず、エンベデッドビジョンを自由にカスタマイズできることもその大きな魅力である。
Baslerでプロダクトマーケットマネジメント部長を務めるGerrit Fischer氏は次のように述べている。
「Baslerと業界大手の多くのSoMメーカーとの緊密な連携により完成した今回の開発キットは、エンベデッドビジョンの世界に新たなエコシステムを構築する製品として期待されています。各キットには互換性のあるハードウェアとソフトウェアがセットになっているため、専門知識がないお客様でもエンベデッドビジョンシステムを簡単に導入できます」
第一弾のキットでは、Basler dart MIPI対応BCON搭載モデル(13MP)のほか、プロセッサ(i.MX 8Mまたはi.MX 8M Mini)、プロセッシングボード(eInfochips社製Thor96またはVariscite社製DART-MX8M-MINI)がセットになっている。
そのうち、eInfochips社製Thor96は96Boards仕様に準拠しているため、より高度なシステム開発が可能である。
一方、Variscite社製DART-MX8M-MINIは幅広いインタフェイスに対応しており、i.MX 8M Miniと組み合わせることで産業用途に特化したシステムを構築できる。
なお、その他協力各社のプロセッシングボードやi.MX 8シリーズのほかのモデルを含むキットについては、2020年初めごろにリリースされる予定である。
■問い合わせ
バスラー・ジャパン株式会社
https://www.baslerweb.com/jp/
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