4500 万画素(8K 解像度)を 60fps 以上の高速で出力できる最新の産業用カメラを発売

JAI は、Spark シリーズの最新機種として 4500 万画素の高性能産業用カメラ「SP-45000-CXP4」を発売した。

このカメラは、8K解像度(7680 x 4320 ピクセル)で毎秒65フレーム、またはフル解像度で8192×5460ピクセル(4470 万画素)を8ビットで毎秒52フレームで読み出すことが可能な、最新鋭のグローバルシャッタ付きCMOSイメージャを搭載している。

現在、市販されている4000万〜5000万画素クラスの産業用カメラでは最速を誇る製品である。

SP-45000-CXP4 はこの高速フレームレートに加えて、ダークノイズは僅か4.5 エレクトロン、標準ダイナミックレンジは 67dB の優れた画質を提供する。

また内蔵された HDR モード(High Dynamic Range)を使用することで、ダイナミックレンジは 73dB(最大 30fps)まで向上させることができる。

HDR モードでは、14ビットのリニア形式、または8ビット/10ビット/12ビットのそれぞれのビット深度に最適化した独自のニーポイント圧縮形式から、用途に応じて最適な出力形式を選択することができる。

また高速出力が求められないアプリケーションの場合には、フレーム統合機能が内蔵されており、最大で8枚までの連続するフレームから平均値を算出することによって、画像のショットノイズを低減させ、さらなる画質向上をもたらすことを可能にしている。

「SP-45000-CXP4」の特長

最新機種にはモノクロ出力の「SP-45000M-CXP4」と、カラー出力の「SP-45000C-CXP4」の2機種がラインナップされている。

カラー出力できる SP-45000C-CXP4 では、後処理するホストPCでさまざまに画像補間していただけるように、RAW データのまま出力できるデ・ベイヤ機能も備えている。

またカラー/モノクロの両機種共に、ホストPCへの高速伝送を実現する CoaXPress インタフェイスを4レーン分、備えている。

SP-45000-CXP4 のイメージセンサは、3.2μmのスクエアピクセルによる対角31.5mmサイズである。スーパー35mmフォーマットの大判センサであるが、カメラ本体のサイズは62x62x84.2mmというコンパクトな設計となっている。

このほかに、搭載されている主な機能には、シングルROI機能/マルチROI機能、水平・垂直・水平+垂直による画像反転機能、エッジ強調機能(モノクロのみ)、シーケンサ・トリガー機能、自動シャッターと自動ゲインの組み合わせたによる自動レベル制御機能、BIRGER マウントを介して接続されたレンズ制御を可能にするコマンド転送機能などがある。

また昨今の同社カメラに続々と搭載され始めたピクセルビニング機能にも対応しており、「1×2」、「2×1」、「2×2」の各ビニングサイズに対応している。

高解像度、高速出力、HDR による明部から暗部までクリアに再現される高画質を同時に実現する JAI の SP-45000-CXP4は、フラットパネル検査、電子機器製造ライン検査、放送業務用途(スポーツ中継)、高度交通監視や街路マッピング、VR/AR 映像収録、監視カメラ(顔認識)など、さまざまな産業アプリケーションに使うことができる。

レンズマウントは、F マウントまたは M42 マウントに対応する。

株式会社ジェイエイアイコーポレーション
https://www.jai.com/jp/

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