超高輝度ラインセンサ用照明『TA200』と高出力光源ユニット『SLG-600V』の紹介

「見えない」を「視える」に変える。レボックスはラインセンサ照明とファイバ光源の専門メーカとして、顧客の高度な要求へ対応すべく、日々オンリーワンの製品開発を進めている。

画像処理における照明の役割として、高速化、高精細化への要求は、日に日に強くなっている。レボックスでは、それらの課題に対する商品として、超高輝度のラインセンサ照明、TA200と、高出力が可能になった光源ユニット『SLG-600V』の2製品を今回紹介する。

超高輝度ラインセンサ照明『TA200』

ラインスキャンカメラ用LEDライン光源の最高モデル。トリガ入力からの応答速度が1μsでのパルス制御により、1ライン内での透過反射の同時検査も可能。自然冷却筐体で、従来機種の約3倍以上の輝度を確保している。

◆特長と優位性
1) 業界最高水準の高出力 自然空冷タイプ
照度1,600,000lx(照射距離:50mm時)。従来の最高機種(TA70)の3倍の輝度を実現。業界最高水準の高出力を達成している。自然空冷仕様でファンレスのため、半導体、液晶など生産工程(クリーンルームなど)でも使用可能。

2) 高速調光制御
 高速パルス制御に対応しており、ストロボ照明としても使用可能。BNCコネクタによりパルス入力にすることで、ストロボモードでのON/OFFを行う。立ち上がり時間は、ONのとき、消灯→点灯時間は1µm/sec。OFFのとき、点灯→消灯時間は500ns/secを実現している(図1)。

図1 立ち上がり時間と応答速度

3) 均一性 リニアリティ補正制御
 調光1~100%における各照度を線形にするために、ブロック補正機能を16bitで5点補正に強化している。従来機(TA70)では3点補正。その結果、調光10~100%の範囲で±5%のリニアリティ維持を実現した。

つまり、調光設定値が、高照度の設定(諧調:1,000)での輝度均一性だけでなく、中照度(諧調:511)や低照度(諧調:248)であっても均一性の維持が可能となる(図2)。

図2 均一性グラフ

4) LAN接続
 照明内部に通信制御の機能を内蔵しており、照明に直接LAN接続が可能。従来の電源を通して制御するものと比較して、圧倒的な高速通信制御を実現した。

この機能によって、各種データの読み込みや、エラー検知機能も搭載し、装置に組み込みした際の長期わたって安定した運用が可能となった。

5) 拡散タイプと集光タイプ
拡散タイプを1機種と集光タイプを2機種ラインナップ。3タイプの中から検査に必要な照度、照射範囲、照射距離に応じて最適な照明を選ぶことが可能(図3)。
① LNタイプ:拡散
② LAタイプ:集光距離100mm
③ LCタイプ:集光距離200mm

図3 集光レンズ

6) 製品サイズ
発光面長が、240~3,960mmまで、120mm単位で製品制作が可能。検査対象物や環境に応じて発光面長を提供している。電源に関しては、発光面長に応じて5種類を準備している。

7) 専用外部制御BOX“CB-ZERO”
SPX-TA200専用に外部制御用BOXコントローラを準備している。本コントローラを使用することで、PCを使わずに、スタンドアロンの状況で、デジタル調光、アナログ0-5V調光、RS232Cシリアル通信が可能となる。
【SPX-TA200の技術仕様】(図4、5

図4 SPX-TA200

図5 技術仕様

高出力光源ユニット『SLG-600V』─高速応答、
フィルタチェンジャータイプ

◆製品特長
 昨今、LED照明は主流となっているが、より強さが必要な製造アプリケーションにおいて、メタハライドランプやキセノンランプが使用されている。

従来製品のLEDボックス光源『SLG-150V』は、メタハラ250Wと同等の性能であったが、さらに高出力なタイプの製品化が求められていた。

そこで、LEDと異なる新光源モジュールを採用することで、従来のLEDによる高照度ボックス型光源の約7倍※1 、世界最高クラスの明るさ、1,000万ルクス※2 を実現した高出力光源ユニット『SLG-600V』を紹介する。

※1  当社製品『SLG-150V』と『SLG-600V』の定常発光時にて比較
※2 当社測定条件による測定値

1) キセノンフラッシュからの置き換え可能な高出力図6

図6 照射距離と照射特性グラフ

2) 高速パルスによるON/OFF制御
LANによる外部トリガ信号の入力が可能。応答時間は1μs以下の高速応答(図7)。

図7 外部トリガ信号入力による応答時間

3) リニアリティ調整機能搭載図8

図8 リニアリティ調整機能

4) 光量フィードバック制御機能搭載
光量フィードバック制御機能と、任意の安定化時間を設定することで、長期に渡り出力を維持(図9、10)。

図9  光量フィードバック制御機能の有無による相対強度の比較

図10 光量フィードバック制御機能と安定化時間の関係

5) フィルタチェンジャー機能図11〜13

図11 装置仕様・概要

図12 SLG-600V/SLG-600V-FC

図13 外観寸法

• 5 種類の自動切り替え式のフィルタチェンジャー搭載
• オプションで6種のフィルタが選択可能(赤、青、緑、黄、シアン、マゼンダ)
• 耐熱性に優れたフィルタ選定により、カメラの感度に適切な波長が選択可能
※ 本製品は、シーシーエス株式会社との共同開発品。

※映像情報インダストリアル2019年1・2月号『モノづくりの未来を照らす産業用照明』特集より転載

問い合わせ
レボックス株式会社
TEL.045-548-8172
E-mail:info@revox.jp
http://revox.jp/

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