焦点距離35mmの5メガピクセル対応FAレンズ「RICOH FL-CC3524-5MX」を新発売

画面全域で高解像度・高コントラストな最高性能等級Sランクの高性能レンズ

リコーインダストリアルソリューションズ株式会社は、画面サイズ2/3型5メガピクセル対応の画像処理用手動絞りレンズの新規ラインアップとして、焦点距離35mmのFAレンズ「RICOH FL-CC3524-5MX」を2019年8月29日に発売。

焦点距離35㎜の新機種「RICOH FL-CC3524-5MX」は、既にご好評いただいている5メガピクセル対応FAレンズの現行3機種(焦点距離12㎜、16㎜、25㎜)と同様に、JIIA(日本インダストリアルイメージング協会)のレンズ規格で最高性能等級のSランク*基準を満たす設計で、画面全域において高解像・高コントラストでシャープな画像を取得することを可能にする。

近年、急速に需要が伸びている2/3型5メガピクセル向けに開発された本製品は、高解像度ながらも外径φ33mmの小型設計を実現することで組込み設計の選択肢をさらに広げた。

フローティングメカニズムの導入により、撮影距離0.1mから無限までの広範囲で高解像・高コントラスト性能を発揮する。

どの撮影距離でも画面全域にわたり高性能でシャープな画像を維持することで、検査・検出精度を高いレベルで安定させることが求められるマシンビジョン市場のニーズにお応えする。

RICOH FL-CC3524-5MXの主な特徴

1.高解像度と高コントラストを実現
JIIA(日本インダストリアルイメージング協会)のレンズ規格で最高性能等級のSランク基準を満たしている。

“オールエリア5メガレンズ”として、中心から周辺部まで147[lp/mm]以上の高分解能を実現。周辺部まで解像力の低下が少なく鮮明でシャープな高コントラスト画像を取得することができ、周辺部の画像までも画像計測や検査に活用可能である。

2.低ディストーションを実現
画像計測/認識で問題となるディストーション(歪曲収差)を低減させました。TVディストーションを0.1%未満に抑えており(図1)、歪みの少ない画像で画像計測分野にも最適である。

図1.ディストーション(歪曲収差)

3.フローティング機構を採用
フォーカス方式にフローティング機構を採用したことにより、無限遠から至近距離までの全域において高解像度で歪みの少ない画像を取得でき(図2)、あらゆる倍率で性能を最大限に発揮することができる。

図2.物体距離による解像度変化率(設計値

4.φ33 mmの小型設計
外径をφ33 mmまで抑えた小型化を実現。生産ラインの作業効率を妨げず、小型・高性能が要求される検査装置や、生産ライン内への組込みの自由度を高めている。

RICOH FL-CC3524-5MXの仕様

自動車・自動車部品分野、容器・パッケージの他、セキュリティやインフラ監視、IoTアプリケーションなど幅広い市場で導入可能な汎用性の高いレンズである。

また高密度なプリント基板の実装状態チェック、金属板金のヘアラインなどの表面状態の確認、液晶モニターの画素抜けチェック、食品や薬品の形状・色・表面の異物検査など、様々な用途に幅広く対応。

さらに、本高解像レンズを装置に組込むことで、装置の視覚センサーとしての働きもできる。

FAカメラ市場は、従来の2メガピクセルクラスから、高画素対応レンズへの切り替えが進んでいる。今回、高性能5メガピクセル対応レンズのラインアップ拡充により、多様化する市場ニーズにさらに対応できるようになった。

現在リコーのエリアスキャンレンズは、画素数はVGAから12メガピクセル、センサーサイズは1/3型から1.1型までのラインアップを取り揃えている。

リコーインダストリアルソリューションズは、今後も新製品を開発し、FAレンズ市場におけるさらなる事業拡大を図っていく。

問い合わせ
リコーインダストリアルソリューションズ株式会社
http://www.rins.ricoh.co.jp/

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