高速・高解像度な近赤外カメラ「InGaAsラインスキャンカメラ C15333-10E」をリリース

浜松ホトニクス株式会社は、50年以上前から近赤外イメージングカメラの製造を開始し、長年にわたり近赤外イメージング技術の開発に取り組んできた。

現在は、貼り合わせSiウェーハのボイド検査やIC内部観察、通信用機材検査などに高画質イメージングが可能なInGaAsエリアカメラを提供している。これまでに200以上の企業や大学、研究施設に導入実績があり、多くのお客様から好評をいただいている。

このたび、インラインでの非破壊検査に対応した「InGaAsラインスキャンカメラ C15333-10E」を2019年11月1日より発売する。

エリアカメラでは対応が困難であったパッケージ内の液量・容量など入味検査、農産物キズ・異物検出など、コンベアなどで搬送される対象物の検査、半導体デバイスの高解像度検査、太陽電池等半導体材料の欠陥検査などに高感度かつリアルタイムで対応する。

2019年12月4日からパシフィコ横浜にて開催の「国際画像機器展2019」に本製品を出展する。製品の展示と共にインライン検査を想定したデモンストレーションも予定している。

InGaAsラインスキャンカメラ 「C15333-10E」の特長

■近赤外波長において高感度
感度波長は950 nm~1700 nmまで対応し、かつ1100 nm~1600 nmにおいては量子効率60%以上を保有する。

■広い視野での撮像
640(H)×512(V)の視野を持つ従来のInGaAsエリアカメラ(弊社製C12741-03)に比べ、水平方向の画素数が1024画素と、広い視野での撮像が可能。

■高速なインライン検査に対応
ラインレート 40 kHz/ラインでの撮像を実現している。

■画素補正機能内蔵による高画質
素子の性能を活かし低ノイズ読み出しを可能にした回路設計に加え、素子の白点や画素間の感度差、非直線性(リニアリティ)を内蔵の画素補正機能で補正することにより、高画質を実現している。

左:画像補正なし 右:画像補正あり

■GigE Vision対応
産業分野で広く使われているGigE Visionに対応したインターフェースを採用している。

■コンパクトかつ軽量なカメラヘッド
サイズ 49 mm(H)×49 mm(V)×100 mm(D)(突起部含まず)、重量 250 gとコンパクトかつ軽量なヘッドのため、機器組込みに最適である。

■リーズナブル
従来のInGaAsエリアカメラ(弊社製 C12741-03)に比べ、価格が約1/3と非常にお求めやすい価格。

■撮像例
コーヒー豆に混ざった石の検出

左:可視画像 右:近赤外画像(撮影方法:反射)

<価格>
単体:780,000 円(税抜)

<発売時期>
2019年11月1日(予定)

<製品案内ページ>
https://www.hamamatsu.com/jp/ja/news/featured-products_technologies/2019/20191001000000.html

■問い合わせ
浜松ホトニクス株式会社
TEL: 053-431-0150
https://www.hamamatsu.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください