フローチャート形式プログラムレス画像処理開発ツール 新バージョン「MatroxDesignAssistant X」を販売開始

直観的で使いやすい、高度なマシンビジョンアプリケーションが構築可能

キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(以下キヤノンITS)は、カナダMatrox社製のフローチャート形式プログラムレス画像処理開発ツール「MatroxDesignAssistant」の新バージョンを2019年9月上旬より販売開始する。

「MatroxDesignAssistant」は、フローチャート形式で、製造や検査、認識等に活用できるマシンビジョンアプリケーションを素早く簡単に開発環境を構築することができる。

画像入力から処理、結果出力までをプログラムレスで開発でき、実行画面もマウス操作で作成できる。また、ユーザーインターフェースは利用シーンに合わせてカスタマイズが可能。

パターン認識や特徴抽出と解析、コードや文字認識、キャリブレーションなど、画像処理機能は専用装置で用いられる画像処理ライブラリ同様の充実した機能を用意している。

キヤノンITSは、25年以上にわたり、マシンビジョン製品を中心に産業・医療業界に向けたシステムソリューションを提供してきた。新バージョンでは、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)分類であるクラシフィケーション機能を搭載。

学習済コンテキストをインポートすることにより画像分類を実装でる。今後、より正確な分類ができるようにするため、ディープラーニング学習機能の搭載を予定している。

昨今、人工知能を活用したサービスや自動運転などの技術が急速に進化する中、人員や技術者不足から、IoTやロボット技術、マシンビジョンシステムを活用した製品開発が注目されている。

そのため、産業用カメラやビジョンセンサなどを製造や検査、認識等に活用した省力化の需要も増加。今後も弊社では長年培ってきたイメージング技術をもとに、お客さまの要望を取り入れて、最適なシステムソリューションを提供することを目指していく。

MatroxDesignAssistant Xの主なバージョンアップ概要

1.CNN<畳み込みニューラルネットワーク>分類(クラシフィケーション)
学習済コンテキストをインポートするだけで、画像分類機能を実装できる。

2. シェイプ(形状)ファインダ
あらかじめ設定した、円、楕円、四角形、線分などの形状に近い形を見つける。

3.フォトメトリックステレオ画像の合成
4台以上の照明を切替えて撮った画像を、照度差を活かして合成することができる。

4.マルチランタイム環境機能
1台のプラットフォームで、複数のプロジェクトを同時に実行できる。

5.レシピ機能
フローチャートを変更することなく、入力値や変数などの設定パラメータだけを変更して多品種検査に対応できる。

6.拡張被写界深度(EDoF)の合成
同じ画角内でピントの合った位置の異なる複数の画像から、全体的にピントの合った画像を合成することができる。

7.実行画面ローカライズ
JavaScriptファイルをあらかじめ設定しておくことで、実行画面の表示言語を切り替えることができる。

■問い合わせ
キヤノンITソリューションズ株式会社
エンジニアリングソリューション事業部
03-6701-3450
https://www.canon-its.co.jp/

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