ウシオライティングは2019年11月27日~29日、有明事業所で、新システムである『Christie View』の内覧会を開催した。
本システムは、2名が同時、同一の多面立体(3D)VR空間に没入し、協業、コミュニケーションできるもので、国内での販売開始に先駆けて初披露した。
Christie (Christie Digital Systems USA, Inc.:以下、「クリスティ」)は、プロジェクタをはじめとする「映像事業」でウシオグループを牽引するアメリカの企業である。日本国内では、ウシオライティングがおもに、クリスティの事業を担っている。
このクリスティが、満を持してリリースする『Christie View』は、3D VRシステム「HoloStage※」とソフトウエアを組み合わせて構築する。
240Hzの出力が可能なHoloStageは、60Hzごとに4枚の異なる映像を同時に出せるので、2Dであれば4人に、3Dなら2名に、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着することなく、メガネだけで3D VR映像を同時提供できる。
ただ、これまでの3D VRは、マーカ付きのメガネを装着した被験者1人に向けた映像提供が前提だったため、他の人は歪んだ映像を見ていたが、組み合わせてChristie Viewにシステム化することで、『2名同時、同一空間で、それぞれのマーカ付きメガネによるヘッドトラッキング視点』で3D VR体験ができる。
なお今回は、正面、床、右側面の3面で構成される環境で、3D VRの没入体験デモを行った。
本システムの、2人が同じ3D VR空間で、協業、コミュニケーションできるというメリットは、自動車、建機といった企業におけるデザイン検証や設計検討や、大学、研究機関などで、トータルコストの削減、業務の効率化、あるいは部門間のコミュニケーション強化に活かせることから、こういったアプリケーションを中心に、営業展開を図っていく。
※HoloStage:プロジェクタ、立体画像生成用ワークステーション、トラッキングセンサ、入力デバイス、マーカ付き3Dメガネで構成される、多面立体VRシステム
■問い合わせ
ウシオライティング株式会社
http://www.ushiolighting.co.jp/
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