ファースト、産業用途の画像処理プロセスへのAI導入を加速 第12世代インテル® Core™ プロセッサーを搭載した画像処理コントローラ「FVシリーズ」の新機種を受注開始

東京エレクトロン デバイス株式会社(以下 TED) の子会社である株式会社ファースト(以下 ファースト)は、画像処理に特化したコントローラ「FVシリーズ」に、産業用としては最新である第12世代インテル® Core™ プロセッサを搭載した新機種「FV1420」と「FV2350」を新しく加え、2023年12月25日より受注開始する。

今回受注開始するのは、カメラをつなげばすぐに使用できるコンパクトサイズの「FV1420」と、電源内蔵かつより幅広い用途で使用可能な「FV2350」の2機種である。いずれもファースト独自の画像処理ライブラリとの最適な連携でベストパフォーマンスが発揮できる。

第12世代インテル® Core™ プロセッサを搭載したことにより、同社比でそれぞれ既存機種よりも、画像処理の時間がFV1420においては約1.7倍、FV2350においては約1.8倍※1速くなり、画像処理プロセスの高速化を実現できる。

また、ファーストが2021年より提供しているAIプラットフォーム※2をより快適に利用することができる。

近年、産業用の自動画像処理の現場でも、コスト削減や精度向上のためAIの導入が進んでいる。しかしながら、膨大なデータ量の画像処理にかかる時間がネックとなっていた。

処理スピードの向上で、より多くの画像データと照合できるようになるだけでなく、画像判定の学習を継続することで精度の向上も見込めるため、AI導入のさらなる後押しとなると期待される。ファーストでは産業用途でのAI導入を見据え、今後1年間で1,000台の販売を目標にしている。

※1 ファーストが開発、販売している標準画像処理ライブラリ「WIL」での処理速度比較
※2 ファーストでは、AIプラットフォームとして、AI開発ツール「FV-AID」と、WIL推論ライブラリ「WIL-PDL」を提供している。

製品紹介ページ・外観

FV1420:https://www.fast-corp.co.jp/products/hanyo/fv1420.html

FV2350:https://www.fast-corp.co.jp/products/hanyo/fv2350.html

製品概要


※3 WILは、ファーストが開発、販売している標準画像処理ライブラリ
※4 WIL-PDLはAI推論機能のWILのオプションライブラリ

産業用途の画像処理装置について

産業用途の画像処理装置は、キズやムラがないかなどを調べる検査領域、また、バラつきのある対象物の形状やサイズを測る計測領域などにおいて、画像処理に特化したコントローラとして欠かせないものとなっている。

ロボットなどの産業機器は、画像判定に応じた動作をするようにプログラムされており、これまで人の目視に頼っていた工程を自動化することが可能である。結果として、工場や物流拠点などにおける省人化や生産性の向上につながっている。

ファーストの汎用画像処理装置の強み

ファーストでは、画像処理装置のハードウェアだけでなく、作動に最適なソフトウェアも併せて提供していることを強みとしている。ソフトウェアは、できる限りカスタム対応し、用途に応じたきめ細かなサポートをしている(ソフトウェアのみの提供もしている)。

また、AIプラットフォームも提供しており、画像を使用して追加の学習をおこなうことで、継続的な画像判定の精度向上が可能である。プリント基板・半導体・電子部品・電気・自動車及びカーエレクトロニクス・金属(素材)・フィルム・食品・薬品などのあらゆる産業業界を対象としている。

参考:民生品の “パソコン” との違い

画像処理コントローラは、民生品の “パソコン” と比較して、「豊富なI/F・拡張性」「高いFA品質・堅牢性」「長期安定供給」「組み込みOS搭載」「画像処理搭載」「長期修理対応」といった点で、画像処理用途に特化した優位性がある。

■問い合わせ
株式会社ファースト
営業本部 第一営業グループ
TEL:046-272-8682 FAX:046-272-8692
問い合わせフォーム:https://www.fast-corp.co.jp/products/catalog.html
https://www.fast-corp.co.jp/

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