名古屋大学発ベンチャーのZAZA株式会社は、BtoB製造業に特化した製品比較サイト、「Metoree(メトリー)」をリリースする。コロナ長期化の影響を受けるBtoB製造業のマーケティングをサポートする。
コロナ禍でBtoB製造業が抱える課題
新型コロナウイルス感染拡大の長期化により、観光業や飲食業をはじめとして、さまざまな産業が大きな打撃を受けている。日本の主要産業である製造業も例外ではない。
BtoB製造業はコロナの影響により、「展示会への出展や訪問営業活動ができないことにより、新規顧客開拓が難しい」という課題を抱えている。
名古屋大学発ベンチャーのZAZA株式会社はMetoreeをリリースし、強みであるIT・Webサービスを使って、製造業の課題を解する。
Metoree(メトリー)立ち上げの経緯
ZAZA株式会社は「airKitchen」という訪日旅行者向けの食卓マッチングサービスを展開していたが、コロナの影響を受け、新規事業として今回のMetoreeを立ち上げた。
airKitchenは、世界80カ国以上のユーザに利用され、新聞、テレビ等30以上のメディアの出演歴がある。同社代表の永津豪氏は名古屋大学工学研究科に所属している現役大学院生で、airKitchenで培ったWebサービスの強みを、地元愛知県のモノづくりメーカの役に立てれば、という強い想いから事業の立ち上げに至った。
BtoB製造業に特化した製品比較サイト「Metoree(メトリー)」
Metoreeは産業用製品(電子部品・機械部品等)を専門としたエンジニア向け製品比較サイトである。
エンジニアは産業用製品の購買における選定の際に、Metoreeを利用することで、対象の製品のメーカ別一覧を一括で把握することができる。
また、Metoreeに掲載されている各製品の特徴等の情報から、比較、検討の上、用途に合った製品を選ぶことができる。
産業用製品メーカは、Metoreeに自社の製品の掲載を行うことにより、産業用製品の購入検討段階のエンジニアへのアプローチが可能となり、オンラインで見込顧客からの問い合わせを獲得することができる。
産業用製品メーカは、Metoreeを利用することで、従来の展示会への出展や、飛び込みの訪問営業を行わず、オンラインで効率的に新規見込顧客を獲得することができる。
またメーカは有料で広告を出稿すことで、自社製品をエンジニアにPRすることができる。
特徴として、成果報酬型課金を用いており、エンジニアが資料を請求する毎に料金が発生。これにより、メーカは無駄なコストを抑えることができる。
Metoreeはメーカの「コロナにより訪問営業や展示会への出展ができないために、新規顧客へのアプローチができない」という課題を解決する。
事業開始にあたり、30社以上のメーカの営業担当者にヒアリングを行ったところ、「これまで新規顧客へのアプローチは展示会への出展などのオフラインの施策を多く行っていた。コロナの影響下でオフラインでのアプローチができなくなってしまい困っている。」という意見が多くあった。
Metoreeはデジタルマーケティングにより、メーカがオンラインで購入意向のあるエンジニアへのアプローチを可能とすることで、この課題を解決する。
Metoreeの今後の展開
今後はサイト利用者の声をもとに、ユーザエクスペリエンス(UX)の改善を行い、プロダクトのより一層の強化を進めると同時に、積極的な広報・PRにより、ユーザ数のさらなる増加と、製造業界での認知度拡大を進める。
また、将来的には、Metoreeで獲得した製造業における集客力、認知度を軸として、製造業のデジタルトランスフォーメーション全体を担う事業への展開を行っていく。
具体的には、Metoreeを運営する中で蓄積される大量のビッグデータを活用することで、顧客情報に基づいた最適なマーケティング支援や、顧客ニーズに沿った製品開発支援等のサービス開発を行っていく。
■問い合わせ
ZAZA株式会社
TEL:050-5532-6683
E-mail:info@metoree.com
https://metoree.com/
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