JAI、新型カメラ「Go-X シリーズ」を発表 – Sony Pregius S センサ搭載

株式会社ジェイエイアイコーポレーションは、小型マシンビジョンカメラ「Go-X シリーズ」に、最新の Sony Pregius S CMOSセンサを搭載したグローバルシャッターカメラ 24 モデルを追加・拡充することを発表する。

追加モデルは、CoaXPress 2.0 インタフェイスの 12 モデルと、GigE Vision(1000BASE-T)インタフェイスの 12 モデルに分類されている。

今年後半には、5GBASE-T で動作する GigE Vision インタフェイスを搭載した Go-X シリーズカメラ 12 モデルを追加する予定である。

Pregius S センサは、感度を損なわずに画素サイズを小さくするために、裏面照射を採用している。

JAI はこの技術を活用し、Go-X シリーズのコンパクトサイズを維持しながら、さらに解像度の高い製品を顧客に提供することが可能になった。

Go-X シリーズは、これまで 2.3 メガピクセルから 12.3メガピクセルまでの解像度を取り扱ってきたが、今回の追加モデルで 24. 5 メガピクセルまで拡大した。

2.74μm の画素サイズにより、新しい 24.5 メガピクセルの Go-X シリーズも他のモデルと同様、29mm×29mm のサイズと C マウントレンズに対応した 1. 2 インチ光学フォーマットを採用している。

カメラの長さはインタフェイスにより異なるが、51.5mm から 55mm となっている。

新モデルの具体的な解像度は以下の通りである。
• 5.1 メガピクセル(2472×2064 ピクセル)
• 8.1 メガピクセル(2856×2848 ピクセル)
• 12.4 メガピクセル(4128×3008 ピクセル)
• 16.2 メガピクセル(5328×3040 ピクセル)
• 20.3 メガピクセル(4512×4512 ピクセル)
• 24.5 メガピクセル(5328×4608 ピクセル)

各解像度でモノクロモデルとカラーモデルの 2 種類を提供する。カラーモデルは Raw Bayer 出力、および RGB 出力用のカメラ内ディベイヤリング機能を搭載。8/10/12 ビットモノクロ、8/10/12 ビット Bayer、24/30/36 ビット RGB の出力形式に対応している。

Go-X シリーズでは、これまで GigE Vision と USB3 Vision の 2 種類のインタフェイスを展開していたが、今回追加された 12 モデルには第 3 のインタフェイスである CoaXPress を搭載している。

CoaXPress カメラは、小型サイズと低価格を維持しながら、高い解像度やフレームレートなどが求められる用途に対応するよう設計されている。

CXP-6 コネクタを 1 基搭載することで、6.25Gbps の帯域幅と 24.5 メガピクセルの 24fps から 5.1 メガピクセルの 112fps までのフレームレートを可能としている。

GigE Vision の新 12 モデルは、マシンビジョン業界で評判の高いインタフェイス規格のネットワーク機能と、グラバーレス接続を備えている。

24.5 メガピクセルの 4fps から 5.1 メガピクセルの 23fps まで、1Gbps の帯域幅に応じたフレームレートで動作する。

JAI の GigE Vision モノクロモデルは、GigE Vision 規格の利便性と柔軟性を備えつつ、さらに高いフレームレートを必要とするお客様のために、新たにロスレス圧縮機能「Xpress」を採用した。

Xpress 圧縮アルゴリズムは、冗長な画像情報を符号化し、カメラからの出力データサイズを縮小して、ホストプロセッサ上で動作するソフトウェアで完全に再構成する。

圧縮量は撮影対象のシーンによって異なりますが、一般的には 30%程度になる。これにより、フレームレートが 40%以上向上し、より多くのカメラが限られた帯域幅を共有できるようになる。

CoaXPress モデルも GigE Vision モデルも、電源とトリガーはインタフェイス経由、あるいは別の6ピンコネクタ経由で受け取れる。

すべての新モデルは、柔軟なサブピクセル・スケーリング機能「Xscale」を搭載している。Xscaleは、2×1、2×2、4×4 など従来の画素単位のビニングに代わる機能を提供する。

Xscale は、浮動小数点数設定により、端数を含む複数画素から仮想画素を生成することで、古いカメラを交換する際に画素サイズ、光学フォーマット、解像度を一致させることが可能である。

加えて、従来のビニングはモノクロカメラにしか使用できないが、Xscale はモノクロ、Bayer、RGB のいずれにも使用可能である。

Xscale は水平方向と垂直方向に別々のスケーリングが可能で、新しいカメラの基本画素サイズ 2.74 µm の 16 倍までスケーリングする。

今回の新製品は、既存の Go-X シリーズの GigE Vision および USB3 Vision カメラ 24 モデルと合わせて、シリーズ全体で 48 モデルとなる。

すべての Go-X カメラは、80G の耐衝撃性と 10G の耐振動性を有し、一般的な産業環境と連続稼動条件下での故障を避けるため、最適な放熱設計が施されている。既存モデル同様、6 年間の保証付きである。

■問い合わせ
株式会社ジェイエイアイコーポレーション
https://www.jai.com/jp

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