AI外観検査システムを容易に開発することのできるアプリMENOU-TE(メノート)の提供を開始

ディープラーニング技術の進化に伴い、AIによる検査は理論的に可能とされている。しかし実際に製造現場への導入となると、多くの障害があるのが実態である。

株式会社MENOUでは2019年の設立以来、熟練した目視検査員の手法を模した高速・高精度のAIソリューションを多くの製造業へ提供してきた。

今回提供を開始するのは、専門知識を持たなくても、高度なAI外観検査システムを社内開発することのできるアプリMENOU-TE(メノート)である。

AI検査の導入を容易化

通常、製造業の検査工程を省力化する際には、非常に高価な検査システムを購入する必要がある。

このような検査システムを開発するには、AI技術、プログラミング技術の他、カメラ・照明などの光学技術、検査対象製品の知識も必要である。

これら多くの専門知識をすり合わせ、システムを開発するには多額の費用と時間が掛かり、汎用性の低いシステムが出来上がってしまう。

一方で、汎用性の高いシステムを開発するには非常に高度なAI技術とプログラミング技術が求められ、多くの製造業にとっては導入が困難となっていた。

MENOU-TE(メノート)は、現場で行われている検査タスクを画面上でつなぐだけで、AIの判断をプログラミングできるGUIを備えている。

そのため「対象物や対象領域を特定する」「対象物の個数を数える」「詳しく見つめる」「異常を判断する」「異常を分類する」などのタスクを適宜指定するだけで、実行可能なAI検査モデルを作成することが可能になった。

統合的なAI開発環境を提供

MENOU-TEを使うことでAI検査モデルを作るだけでなく、モデルの学習を行ったり、学習結果を評価し、複数のモデルを管理することが容易に行える。

さらに、対象画像の管理環境も備えているため他のシステムを導入することなくAI検査の設計を開始することができるようになった。

AI開発をチームで行う企業も増えており、ファイル共有・モデル共有などの機能も兼ね揃える。

特に、AI開発で最も煩雑なアノテーション(ラベリング作業)を複数人で行う環境としても活用できる機能も順次リリースしていく。

導入サービスを補完

MENOU-TEによって、AI開発部門をもたない企業においても、製造技術部門や品質管理部門の技術者がAI検査を利用できるようになる。

MENOU-TEは学習に必要な枚数、精度、検査スピードに定評があったMENOU-CORE(メノウコア)と組み合わせて利用いただくことで、さらに現場へのAI導入がスピードアップする。

MENOU-COREを利用したAI検査の導入をご検討中の企業には、従来通り無償導入トライアルも提供し続ける。

限定無料提供を開始

MENOU-TEは現在、技術者や研究者を対象とした一部ユーザへの限定無料提供を行っており、希望者は以下HPより申込みできる。
https://menou.co.jp/menou-te/

対象業界

MENOU-TEは、画像を用いたあらゆる検査に適している。金属製品、樹脂製品、電子部品、組み立て製品、食品、食品梱包、医薬品、洗剤などの大量消費財、梱包材など大量生産品の検査が行える。

また、大型什器、設備の検査標準化にも実績がある。既存画像検査装置にディープラーニングを組み込むことも可能である。

■問い合わせ
株式会社MENOU
https://menou.co.jp

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