i.MX 8M Plus対応カメラモジュールが新登場

産業用カメラメーカのBaslerがビジョンソリューションパートナーとしてNXPセミコンダクターズ社と提携することにより、カメラモジュールとSoCの機能を最大限に引き出し、機械学習やエッジコンピューティングにも対応可能な高性能ビジョンシステムを開発した。

i.MX 8M Plus対応カメラモジュール

Baslerは、自社初となるNXPセミコンダクターズ社製アプリケーションプロセッサi.MX 8M Plus対応のカメラモジュールを新たに発表した。

i.MX 8M Plusには、リアルタイムな処理で鮮明な画像を生み出すカメラ用デュアルISP(画像信号プロセッサ)や、最大2.3TOPSの高速機械学習が可能なニューラルネットワークアクセラレータが搭載されている。

Baslerの新型カメラモジュールと組み合わせることで、インテリジェントな機械学習に対応したビジョンシステムを構築できる。

カメラモジュールとSoCの機能を最大限に活かした高性能かつ低コストなビジョンシステムを開発するため、Baslerでは、NXPセミコンダクターズ社と緊密に連携しながら、各種ハードウェア、ソフトウェアを慎重に選定した。

たとえば、Basler dart MIPI対応BCON搭載モデル(8MP)には、4K/HDR(ハイダイナミックレンジ)対応のオン・セミコンダクター社製ハイエンドセンサを採用しているほか、i.MX 8M PlusについてもHDR向けに最適化するなど、画像データのスムーズな処理を可能にしている。

さらに、今回のリリースに合わせてi.MX 8M Plusに対応した2種類のアドオンカメラキットも追加された。

必要なハードウェアやドライバーがすべてセットになったこのキットがあれば、プログラミングを行うことなく、Basler dart MIPI対応BCON搭載モデルとi.MX 8M Plusを簡単に運用できる。

カメラモジュールの解像度については、8MPまたは5MPを選択可能。Basler製品ならではの長い供給期間、品質、耐久性を兼ね備え、高度な産業用途に最適である。

「Baslerのビジョン技術とNXPセミコンダクターズ社のプロセッサ技術を融合させれば、AI用途に最適なエンベデッドビジョンシステムを構築できます。」

「ISP、機械学習向けアクセラレータをはじめ、i.MX 8M Plusのさまざまなプロセッサモジュールを有効活用することで、高い付加価値を実現しました」と話すのは、Baslerのモジュール事業部門マーケティング部長のGerrit Fischerである。

また、NXPセミコンダクターズ社で民生・産業用アプリケーションプロセッサi.MXシリーズの担当を任されているMartyn Humphries部長兼ゼネラルマネージャも、「i.MX 8M Plusは、インテリジェントなエンベデッドビジョンシステムを実現する革命児です」とコメントしている。

同氏はさらに、「Baslerと協力することにより、リアルタイムな画像処理と高度な機械学習が可能な最高のソリューションを作り上げることができました」と続ける。

問い合わせ
バスラー・ジャパン株式会社
http://www.baslerweb.jp

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