株式会社フォトロンは、400万画素解像度(2048×2048画素)で1,440コマ/秒、フルHD(1920×1080)で2,560コマ/秒、最高撮影速度10万コマ/秒の超高解像度高速撮影が可能な小型軽量の高速度カメラ『FASTCAM Nova R2』を2020年6月18日に発売した。
製品化の背景
民間企業の研究開発部門や大学官公庁の最先端の研究開発テーマにおいて、画像解析のニーズの広がりや精度向上の要求は年々増している。
同社では、そのようなニーズに応えるべく、高性能なNovaプラットフォームに超高解像度センサーを搭載した高速度カメラ「FASTCAM Nova R2」を開発、発売した。
同等筐体サイズの従来機種と比較して、撮影性能を約30%向上させ、400万画素で1,440コマ/秒、最高10万コマ/秒を実現した。
また、オプションの専用SSD「FAST Drive 1TB or 4TB」の接続を可能にし、同社で初となる超高解像度高速度カメラの高速データ転送を可能としている。
より柔軟なデータ運用が可能となり、高速撮影にかかる作業効率を大幅に向上させることが可能である。
この持ち運びしやすく、作業効率も良い超高解像度高速度カメラが、最先端の研究分野で広く支持されることを確信している。
製品HP:https://www.photron.co.jp/products/hsvcam/fastcam/novar2/
『FASTCAM Nova R2』の主な特長
1. 400万画素(2048×2048)で1,440コマ/秒の超高解像度撮影性能
『FASTCAM Nova R2』は400万画素(2048×2048)で1,440コマ/秒、フルHD(1920×1080)で2,560コマ/秒、最高撮影速度は10万コマ/秒の撮影が可能。同等サイズの旧モデルと比較して撮影性能は約30%向上している。
2. 120.0mm×120.0mm×223.0mm(WHD)、3.5kgの小型軽量密閉筐体
片手で持ち運びできる小型軽量ボディは密閉筐体かつ最大30Gの耐衝撃性能を持ち、あらゆる場所に持ち運びできる高い携帯性を実現した。
3. 画像解析に適した低ノイズ、高分解能 CMOSセンサを搭載
新たに搭載された高速CMOSセンサは低ノイズかつ高分解能を特長とし、DIC(Digital Image Correlation:デジタル画像相関法)やPIV(Particle Image Velocimetry:粒子画像流速測定法)といった画像解析分野に最適な高速画像を提供可能。
4. 超高速データ保存が可能な「FAST Drive 4TB」に対応
専用SSDのFAST Drive 4TB対応で超高速データ保存が可能。従来比※1約10倍のデータ転送速度により10分の待ち時間を1分に短縮できるので、高速撮影にかかる作業が効率的に行える。
※1 FAST Drive保存とFASTCAM SA1.1のギガビットイーサネット保存との比較
5. 遠隔操作可能なEFマウント対応
一般的な高速度カメラで採用されているGタイプFマウント、Cマウントといったレンズマウントに加え、オプションでEFマウントにも対応しています。絞りとフォーカスをコントロールPCから遠隔操作できる。
6. さまざまな撮影・計測に役立つ多彩な機能を搭載
パルスレーザとの同期には必須となる「ランダムリセットトリガーモード」、エンジンのクランク角度信号など周期が不定期な信号と同期撮影が可能な「可変周波数同期機能」を搭載。
また金属やアーク溶接などの極端に明るい部分のみを暗くし、ダイナミックレンジを拡大して撮影できる「デュアルスロープシャッター機能」、解像度と撮影速度を任意に組み合わせることが可能な「バリアブルフレームレート・解像度機能」微小体の撮影時に役立つ「ファン停止機能」など、さまざまな撮影、計測に役立つ機能を多数搭載している。
製品名:FASTCAM Nova R2
発売日:2020年6月18日
※価格はお問い合わせください。
■問い合わせ
株式会社フォトロン システムソリューション事業本部
TEL:03-3518-6271
E-mail:image@photron.co.jp
https://www.photron.co.jp/
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