データグリッド、外観検査AI向けデータ生成基盤 『Anomaly Generator』 をリリース

株式会社データグリッド(以下「データグリッド」)は、製造業の外観検査AIに学習させる不良画像を生成AIで自在に生成できる『Anomaly Generator』を2023年5月16日より提供を開始する。

これまでデータグリッドは多くの製造業から、外観検査AIの学習に必要な量のデータを確保できずに困っていると問合せをいただいている。そこで、数枚の実在する不良画像をもとに、生成AIで高品質な不良画像を大量かつ多様なバリエーションで生成することができる『Anomaly Generator』を開発した。

『Anomaly Generator』には同社のコア技術である生成AIが搭載されている。生成AIによる不良画像の生成技術はデータグリッドが特許取得済みの独自技術である。データグリッドは、この『Anomaly Generator』によって、学習データ不足を解決し、高精度な外観検査AIの実装をサポートする。

開発の背景

昨今、国内の生産年齢人口の減少によって製造業における外観検査人員の不足が進んでいる。そのような背景から、製造業における外観検査AIの導入検討が活発化しているが、高精度な外観検査AIには大量の学習データが必要である。

しかし、多くの製造業では、不良品の発生頻度が低く、AIの学習に十分なデータ量を収集できないことに悩みを抱えている。また、解決策として人為的に不良品を作成することも考えられるが、良品に一つずつ傷をつける必要があり、大変な手間が掛かることから現実的ではない。

『Anomaly Generator』の特長

『Anomaly Generator』は、生成AIを用いた高品質かつ多様な不良画像の生成が可能であり、大きく以下3つの特長があある。

1.実物と遜色ないリアルな画像品質
不良部を切り張りしたような不自然さがない、リアルな不良画像を生成可能である。これまでいくつかの製造業様とPoCで不良画像を生成したが、実際に不良として発生しうるほど見た目がそっくりの品質であるとコメントをいただいている。

2.欲しい不良画像を簡単・自由に生成
不良部の大きさや、形状、角度、位置、輝度を自由に操作して不良画像を生成可能である。AIの知識がなくても簡単に扱えるユーザインタフェイスとなっている。

3.検知性能の向上に寄与する不良画像を生成
Anomaly Generatorで生成した不良画像(以下、「合成画像」)を学習した外観検査AIは精度が向上することを確認している。実際に、実在画像のみを学習した外観検査AIと、合成画像を学習した外観検査AIの精度を比較した結果、誤検知率を約60%下げることができた。同様の結果は、数社の大手製造業とのPoCでも確認している。

導入するメリット

顧客のデータ不足を解決し、数枚の画像から高精度な外観検査AIを構築可能にする。

・高品質で多様な不良画像を大量に生成可能
・不良画像だけでなく良品画像も多様なバリエーションで生成可能
・新開発した製品の不良画像でも、類似品種の不良画像から生成可能

■問い合わせ先
株式会社データグリッド
TEL:075-286-4470
E-mail:info@datagrid.co.jp
https://datagrid.co.jp/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください