NVIDIA社との長年の提携が認められ、BaslerがEliteパートナーに昇格。エッジAI対応のJetsonとビジョン技術をシームレスに融合することで、さらなるソリューションの拡充が期待されている。
今回、コンピュータビジョン機器のリーディングカンパニーBaslerは、2022年6月1日よりNVIDIA 社のEliteパートナーに昇格したことに伴い、NVIDIA社製Jetson™とビジョン技術を融合した、ハードウェア・ソフトウェアを含むトータルソリューションを発表した。
NVIDIAパートナーネットワーク(NPN)の中でも、GPUアクセラレーションに関して高い技術力を有する企業に認められるEliteパートナーになることで、NVIDIA社の製品・技術に関する最新情報の入手、オンボード画像信号プロセッサ(ISP)へのアクセス、専用の技術サポート窓口の利用が可能になるため、システムの簡易化や迅速な製品化につながることが期待されている。
Baslerでは、アドオンカメラキットやアマゾンウェブサービスのクラウド接続に対応したプロタイピングキット、フルカスタムのビジョンソリューションにおいて、Jetson Nano、Jetson Xavier NX、Jetson AGX Xavier、Jetson TX2、さらには最新のJetson AGX Orin、Jetson Orin NXを導入している。
また、アプリケーションソフトウェアの開発、エンベデッドシステムの設計・製造、カメラの設計、ISPのカスタマイズも行うなど、専門チームによりNVIDIA社のエッジAI技術を画像処理に応用しながら、ムダのないビジョンシステムの構築に取り組んでいる。
「NVIDIA社と緊密に提携することで、画像処理からエッジコンピューティング、アプリケーションソフトウェアまでを網羅した、業界をリードする先進的なコンピュータービジョンソリューションを実現しました」と話すのはBaslerのCEO Dietmar Ley 氏である。
「NVIDIA社が蓄積してきたエッジAIに関するノウハウを活用し、最先端のビジョンソリューションをお届けすることで、さまざまな機械やロボットのモバイル化・自動化に貢献してまいります」と同CEOは続ける。
一方、NVIDIA社のエンベデッド&エッジコンピューティング部門を統括するDeepu Talla氏は、「JetsonはエッジAIとロボットを融合した世界屈指のプラットフォームとして、100万社以上の開発企業、6,000社以上の顧客企業、そして150社以上のパートナー企業に利用されてきました」とコメントした。
そのうえで、「コンピュータービジョン機器の世界的なサプライヤーとして、Jetsonを搭載した製品を多数開発してきたBaslerは、弊社にとってまさに理想的なパートナーです」と締めくくった。
このシステムは、医療診断の自動化・効率化に貢献する技術として、AIの画像解析による細菌識別が可能である。
NVIDIA社製Jetsonを使用したBaslerエンベデッドビジョンソリューションの詳細については、Basler公式HPを参照。
■問い合わせ
バスラー・ジャパン株式会社
https://www.baslerweb.com/
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