新型コンパクトクラス3Dスキャナ「ATOS Q」販売開始

丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS 以下、MSYS)は、光学式3D測定機器メーカである独GOM GmbH(以下、GOM社)製の非接触光学式3Dスキャナ「ATOS(エイトス)」シリーズの新製品「ATOS Q(エイトス キュー)」の販売を開始する。

ATOS Qは、GOM社3Dスキャナのハイエンド機種であるATOS 5と同等の最新テクノロジを搭載することで複雑な検査業務に対応しながら、測定対象を中小型部品に絞ることでコンパクトな筐体と低価格を実現した3Dスキャナである。

光学系部品および電子機器部品は工場などの過酷な測定環境にも耐えるため筐体により保護されており、トリプルスキャン方式、ブルーライトイコライザー、アクティブ温度管理システム、セルフモニタリングを実現する正確なキャリブレーション、精密かつ高速なフリンジパターン投影、光ファイバーケーブルによる高速データ転送、高速データ処理の機能をATOS 5と同様に備えている。

装置は重量4kg、外形サイズ340 x 240 x 83mmと軽量・コンパクトであるため持ち運びが容易で、オペレータは測定室や量産現場へ持ち込み測定業務が行える。

ATOS Qは小型射出成形品、金型、工具や複雑な部品などの小型から中型までの測定対象物の全体形状を3Dデジタル化するため、中小型部品の測定に適した5種類の交換式レンズを採用しており、対象物に応じたレンズ交換により測定範囲を100 x 70 mm2 から 500 x 370 mm2まで容易に変更できる。

また、ATOS Qには1200万画素のCCDカメラを備えた12Mと800万画素のCCDカメラを備えた8Mの2種類をラインナップしており、それぞれ1200万点x2と 800万点x2の座標を1回のスキャンで取得可能である。

交換レンズとCCDカメラの組み合わせにより、精度・解像度・測定範囲が自由に定義できる。検査ソフトウェアには最新の「GOM Inspect Suite」が提供される。

ATOS Qでの測定方法は、三脚および回転テーブルを使用した半自動測定に加えて、全自動測定装置「ATOS ScanBox」を組み合わせた全自動測定にも対応可能である。

ATOS ScanBoxでの全自動測定

MSYSは、1999年にGOM社と国内総販売代理店契約を締結し、国内製造業での3Dスキャナ活用を推進してきた。

これまで3Dスキャナ市場において、中小型部品測定用の3Dスキャナで品質管理を担保できるだけの十分な測定性能をもつ製品は無い。

今回、最新テクノロジを搭載しながら中小型部品に特化したATOS Qの市場投入により、プレス成形、プラスチック射出成形、鋳造、鍛造における開発、試作、生産準備、量産品質管理などを用途とする、自動車、航空宇宙、重電、一般消費財など製造業での3Dスキャナ活用をさらに推進していく。

販売価格は、12Mが1,236万円(税抜)から、8Mが903万円(税抜)から提供する。販売開始より3年後に4億円の売上を目指す。

【GOM社製品 紹介WEBサイト】
https://www.marubeni-sys.com/3dscanner/3ds/atos-q/index.html

問い合わせ
丸紅情報システムズ株式会社
製造ソリューション事業本部 計測ソリューション部
TEL:03-4243-4140
https://www.marubeni-sys.com/

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