エプソンは、産業用スカラロボットのラインアップに、高速・高精度を追求した『GX8/GX4』、省スペース・コストパフォーマンス性を追求した『T6-B/T3-B』を追加し、2月28日より受注を開始する。また、6軸ロボット『C12』を新たにラインアップに追加し、同日受注開始する。
エプソンの水平多関節(スカラ)ロボットは、2011年以来世界シェアNo.1※1の実績を保持し、顧客のさまざまな自動化ニーズに対応している。
新商品の『GX8/GX4』は、「GYROPLUS Technology(ジャイロプラステクノロジー)」に対応※2。ロボットアームに超小型ジャイロセンサを搭載し、動作中に生じるアームの振動を抑え、高速移動でも指定ポイントでピタッと止まる正確な制動能力を兼ね備えたモデルである。
力覚センサシステムにも対応し、高速性が求められる搬送作業だけでなく、今まで人手に頼っていたねじ締めや押し圧検査などの精度が求められる難作業にも対応する。
『T6-B/T3-B』は、コントローラー一体型のコンパクトさと100V電力稼働の省エネ・省電力性を兼ね備えた新モデル。スペースが限られた場所での単純な箱詰め梱包やバラ積み作業など、今まで自動化をためらっていた領域でのお客様のニーズにお応えするモデルであつ。
6軸ロボット新商品『C12』は、高速・高精度で稼働する「Cシリーズ」の最大可搬質量(負荷)12kg、アーム長1400㎜モデル。外装塗装や大型品の組立作業など製造現場における活用シーンを広げる。
※1:産業用スカラロボットの2020年の数量ベースの出荷実績において(株式会社富士経済『2021ワールドワイドロボット市場の現状と将来展望』調べ)
※2:GYROPLUS Technologyに対応するのは、GXシリーズ・LSシリーズ・Cシリーズ・Nシリーズである。
概仕様・価格・受注開始時期
GX8/GX4の主な特長
■「GYROPLUS Technology」対応
エプソンのコア技術である自社製水晶素材とMEMS技術の組み合わせにより生まれたジャイロセンサと、ロボットアーム先端の振動をリアルタイムでコントローラーにフィードバックするロボット制御技術により生まれた「GYROPLUS Technology」を搭載。
・速く動かし正確に止めることを可能にし、精密部品や電機電子部品に対して高精度で正確なアプローチを実現する。
・ロボットの動力を効率的に使えることで、ロボット筐体もコンパクトに設計されている。
・今まで人手に頼っていた超精密部品へのアプローチが可能になり、生産性向上と工数削減に貢献する。
・シミュレーション通りの装置設計で設計時の手戻りをなくし、工数とコストを大幅に削減する。
■サイクルタイムの高速化を実現する「ブーストモード」機能搭載
振動や制定時間を気にせず、サイクルタイムを求める案件にも簡単に対応する「ブーストモード」を搭載し、設定によりサイクルタイムを現行機(G6)と比較し約20%※3向上させた。
※3:エプソン調べ。アーム長550㎜モデル(G6-551SとGX8-A552S)での標準サイクルタイム単純比較。
■メンテナンス性を高めるバッテリーレス
バッテリー不要のモーターを採用し、マニピュレーターのバッテリー交換を不要とした。バッテリー交換によるダウンタイム削減だけでなく、バッテリー廃棄をなくすことで環境にも貢献する。
T6-B/T3-Bの主な特長
■Epson RC+Express Edition対応
プログラム開発ソフトウェア 「EPSON RC+」の新規バージョンに標準同梱。プログラムテンプレートやウィザード形式での作成支援など、ソフトウェア開発経験のないお客様でも使いやすい構成になっている。
C12の主な特長
■6軸高可搬質量(負荷)モデルとして小型・軽量を実現
装置設計を容易にするフットプリント。堅実な剛性設計と高度な振動制御によって装置設計の自由度を高め、設置作業性の向上に貢献する。
■力覚センサシステムに対応
精度が求められる難作業にも対応し、立体物への塗装作業などに強みを発揮する。
新商品プロモーションについて
2022年3月9日から12日まで開催される「2022国際ロボット展」に出展予定である。
「エプソンが変える、これからのものづくり。」をメインコンセプトに、各種生産プロセスにおける自動化を提案する。
出展詳細について:https://www.epson.jp/products/robots/event/2022irex.htm
新商品の詳細は商品ページ:https://www.epson.jp/products/robots/
■問い合わせ
エプソン販売株式会社
https://www.epson.jp/
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