X線の波長≒色情報を活用し、全身のレントゲン検査により網羅的な疾病リスク判別を実現する次世代X線センサを開発する株式会社ANSeeNは、2019年12月16日(月)に発表された人や社会のための革新的な技術を創生し産業変革に挑む企業を支える取り組み「C-startup pitch 2019」で優秀賞を受賞した。
同社は「見えないものの可視化」をビジョンに次世代X線センサを開発する静岡大学発のベンチャー企業である。X線カラーイメージング技術を活用し人々が安心・安全に暮らせる社会を実現していく。
同社世界初となる、X線カラーイメージングを実現するTlBr素子を採用したイメージセンサを新たに開発した。
半導体素子であるTlBr素子のX線直接変換特性を活用し、従来センサよりも高い解像度で、かつ高い感度を両立することに成功した。
同社は2020年の非破壊検査向けのX線センサの量産を皮切りに、工業検査向けやセキュリティ向け、歯科・医科向けなど、さまざまな分野へのX線イメージセンサの販売を行っていく。
TlBrとは
Tl(タリウム)、Br(臭素)からなる化合物半導体。極めて高い放射線吸収率を誇り、X線だけでなくガンマ線のイメージングでも高いパフォーマンスを誇ることから、産業だけではなく医療や宇宙分野も含めた幅広い分野における新たなセンサとして注目されている。
C-startupとは
人と社会のための革新的技術の創生、新産業創出、スタートアップ企業/アントレプレナーの支援を一体的に扱い、好循環のイノベーションスパイラルを実現させ、社会課題を解决しながら産業変革・社会変革を達成するための取り組み。
サイバニクス産業創出に取り組むサイバーダイン社および、同社とグローバル・ブレイン社、みずほ銀行の子会社であるみずほキャピタル社の3社が共同で設立したCEJキャピタル社が開催。
■問い合わせ
株式会社ANSeeN
http://anseen.com
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