Baslerが新たなエンベデッドビジョンソリューションとして、クラウド対応AIビジョンソリューションキットを発表。
進化したビジョン技術とクラウドサービスを活用することにより、ニューラルネットワークの実装や学習を含め、AI搭載IoTシステムの各種機能を検証することが可能になった。
このキットは、作業の簡易化と効率化に貢献する新たなアプローチを採用しているため、エンベデッドハードウェアやソフトウェアに関する専門知識がなくても、プロトタイプ開発をスムーズに進めることができる。
また、直接使用可能なソフトウェアコンテナとして、事前学習済みのニューラルネットワークがクラウド上に用意されているため、エッジデバイスにおいて機械学習モデルの実装、学習、運用を行うことが可能。
しかも、このニューラルネットワークは拡張にも対応している。
プロトタイプ開発の際には、複数の機械学習モデルを含むソフトウェアコンテナをエンベデッドシステムのエッジデバイスに実装し、エッジデバイス上で推論と画像処理を行う。
こうすることにより、プログラミングの労力を抑えながら、メタデータも生成されるため、クラウド対応システムの各種機能を簡単に検証できる。
なお、生成したメタデータは、任意のインタフェイスを介してクラウド上のデータベースに保存したり、対応するツールを使用してダッシュボードに表示したりすることが可能である。
アマゾンウェブサービス(AWS)を導入した新たなソフトウェアアーキテクチャー
アマゾンウェブサービス(AWS)を導入するなど、ソフトウェア環境もさらに進化。
Baslerコンテナマネジメントは、エッジデバイス上でクラウドへの直接接続を提供する新型ソフトウェアモジュールとして、複数の機械学習モデルとクラウド対応ツールを簡単に運用できる。
一方、クラウド上でさまざまなソフトウェアモジュールを提供するBaslerクラウドサーバでは、機械学習モデルやクラウド対応ツールをダウンロードし、エッジデバイスに実装することが可能。
BaslerコンテナマネジメントとBaslerクラウドサーバーを活用すれば、クラウド上のソフトウェアコンテナをエンベデッドビジョンシステムにスムーズに転送し、画像処理に使用できる。
高性能なハードウェア
今回のキットには、高い耐久性を有し、業界でも定評のあるBasler dart MIPI対応BCON搭載モデル(解像度13MP)と、NXPセミコンダクターズ社製SoC i.MX 8M Mini、AIアクセラレータを搭載している。
また、AI用途に特化したSolidRun社製新型プロッセングボードHummingBoard Rippleが付属しており、いずれもエンベデッドハードウェアとして最高の性能を実現している。
IoTやAIを利用したエンベデッドビジョンシステムのプロトタイプ開発向けソリューションとして新たに発表されたクラウド対応AIビジョンリューションキット。
Baslerでは今後、アマゾンウェブサービス(AWS)のほか、他のクラウドサービスへの接続が可能なキットもリリースする予定である。
■問い合わせ
バスラー・ジャパン株式会社
http://www.baslerweb.jp
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